「とやかく言うな」などのように使う「とやかく言う」という表現ですが、これは何を言うのでしょうか。

「とやかく言う」は、「あれこれ言う」という意味です。否定的なことを言われたときに使われることが多いようです。

「とやかく」の部分は、元々「とやかくや」と言われていたそうです。これが変化して現在の「とやかく」になったようですが、「とやかく」は「と」「や」「かく」に分解することができます。

「と」は「そのように」を意味する副詞です。

「や」は判然としませんが「AやB」というときに使う「や」ではないかと推測されます。

「かく」は「このように」という意味で、現在でも「かくあるべし」などで使われることがあります。

これらが合わさって、「そんな風やこんな風に言う」→「あれこれ言う」という意味になったと考えられているそうです。

なお、漢字で「兎や角」と書くこともありますが、これは当て字のようです。