「てっきり今日は雨だと思っていたのに」などのように使う「てっきり」ですが、語源は何なのでしょうか。
「てっきり」は、確かだと思っていた予想が外れてしまったことを意味する副詞です。つけない時よりも予想への信頼が高かった意味合いを出すことができます。
この「てっきり」の語源ですが、今のところよく分かっていないようです。
漢字で「的切」と書くことがあるため、「的」(まと)の「切り」(きり・外側と内側の境界)が由来だという説もあるようですが、これはあまり信用できない説です。
というのも、「的切」は「的」が音読みで「切り」は訓読みなので「重箱読み」になるのですが、日本語でこの「重箱読み」をする熟語は少ないからです。
また、現在漢字で書くこともほぼなく、発音も「てっきり」より「てきぎり」に変化するほうが自然です。したがって、「的切」は単なる当て字の可能性が高いと考えられるのです。