現代語の「◯◯大名」ってどういう意味?

日本語には「大名」という言葉を使う表現がいくつもあります。これらはどういう意味なのでしょうか。

「大名」はもともと武士の中で地域を支配していた人物のことです(歴史上の「大名(だいみょう)」って何?)。

ところが、現代語では違う意味で使われています。

例えば、魚の「大名おろし」。これは「三枚おろし」よりも真ん中の身に多く骨が残るので、よりぜいたくなおろし方とされているそうです。また「大名旅行」と言えば、豪勢な旅行を指します。

これらの例から、基本的に現代の「大名」は「お金持ち」「ぜいたく」といった意味を持つと言えそうです。「大名」は「お殿様」でもありますから、リッチな人という意味がついたのかもしれません。

また、「大名気」や「大名買い」は「せこせこせずに余裕がある振る舞い」といったプラスの意味を持っています。

「大名」はお殿様のイメージから、皮肉交じりの「ぜいたくさ」やいい意味での「余裕」を示したりする言葉として生き残っているようです。