「関の山(せきのやま)」ってどんな山?

「すべり止めの学校に合格するのが関の山だ」などと、成し得る精一杯のところをいう「関の山(せきのやま)」ですが、一体どこの山のことでしょう???

実は、この「山」はいわゆるマウンテンのことではありません。
なんとこの「関の山」の「関」は、つい最近まで実在した三重県の関町のことで、「山」は関東で言う山車のことなのです。

関町は、江戸時代から東海道の宿場町として栄えた鈴鹿山麓の町で、この関町の八坂神社で毎年行われる祇園祭では豪華絢爛な山車が町中を練り歩くことで有名でした。山車は関西では「ヤマ」とも呼ばれたため、「関町のヤマ」つまり「関の山」は、やがて「これ以上ないぐらい素晴らしいもの」を意味するようになったそうです。

その後、元の意味が変化して、 「これが精一杯」「これ以上は無理」といったような意味となり、広く使われるようになったようです。