「猫の手も借りたい状況」などのように使われる「猫の手も借りたい」ということわざですが、借りたいのが「猫」の手なのはなぜなのでしょうか。
「猫の手も借りたい」は、非常に忙しい様子を示すことわざです。
この表現は、江戸時代の近松門左衛門の浄瑠璃(じょうるり)の作品で書かれていたのが始まりと言われているようです。
なぜ借りたい手が「猫」なのかと言えば、猫は人の言うことを聞かず、ネズミを捕るぐらいしか人間の役に立たないから、というのが有力な説だそうです。
「役に立たない猫の手も借りたいほどに忙しい」ということですね。
猫が役に立たないと聞くと、猫好きな人はあまり気分が良くないかもしれませんが、同じような意味で「犬の手も人の手(にしたい)」ということわざがあるので、おあいこかもしれませんね。