古めかしいイメージを持つかもしれない「むべなるかな」という言葉。どういう意味なのでしょうか。
現在「むべなるかな」は、原因・理由と結果が結びついたときに「それはもっともだな、いかにもその通りだな」と言いたいときに使います。
例えば、草野球で上手い人が実は甲子園出場メンバーだったことを知ったときに「それはむべなるかなだね」と使います。
もともとは「本当にそうだ、もっともだ」を意味する「うべ」(宜べ)という古語で、これに断定の「なり」、「~だなあ」という意味の「かな」の2つがくっついてできた言葉だそうです。
つまり、「うべ」+「なり」+「かな」→「うべなるかな」→「むべなるかな」という変化をとげてきたということのようです。なお、「うべなるかな」でも間違いではありません。
話を聞いて「なるほど」や「納得」と言いたいときに、「それはむべなるかなですね」と言うと、一味違う会話ができるかもしれません。