「うそぶく(嘯く)」って何を吹くの?

大きなことを言うことを「うそぶく」と言いますが、何を吹いているのでしょうか。「嘘(うそ)を吹いている」のでしょうか。

「うそぶく」は、「とぼけて知らないふりをする」「偉そうに大きなことを言う」「豪語する」などの意味で使われます。

「うそぶく」は漢字で「嘯く」と書きます。この「嘯」という漢字は「口笛」という意味で使われていたそうです。よって、「うそぶく」は「口笛を吹く」というのがもとの意味と言えるようです。

しかし、単に口笛を吹くという意味だったものが、それ以外の意味になった理由は諸説あり、よく分かっていないようです。口笛を鳥を呼び寄せるために使っていたので、口笛=偽の鳴き声から意味が変わっていった、などの説があります。

音を聞くと「うそをついてまわる」という意味だと勘違いしがちですが、「うそぶく」は「嘘」をついているとは限りません。