何かに恐がったりして、中途半端にしかものごとをしていないと「及び腰(およびごし)になっている」と言われたりしますが、及び腰とはいったいどんな腰なのでしょう。
「及び腰」はもともと「遠くのものに手を伸ばすときの姿勢」を指すようです。
「影響力が及ぶ」のように「及ぶ」はあるところに力が届くことを言いますが、遠くのものに手を及ばせようとすると、自然に体がくの字にになります。このときの体勢を「及び腰」と言うそうです。
さらに日本語では「腰」を人の姿勢や構えを表すたとえとして使いますが、「及び腰」体勢では体が不安定で腰が引けていることから、「自信がない」や「恐がって中途半端にしかやらない」のたとえにも意味が派生したようです。他にも「けんか腰」などが同じ「腰」の使い方をします。
筆者は高所恐怖症なのか、観覧車で一番高いところ到達すると、安全なのについ及び腰になってしまいます。