「あにはからんや、あの大企業が倒産するなんて」などのように使う「あにはからん」ですが、どういう意味なのでしょうか。
「あにはからん」は、多くの場合「あにはからんや」と「や」をつけて、「どうしてそんなことを予想できるだろうか、いやできない」という意味で使われます。
ある物事が予想外だったときの表現なので、言い換える際には「まさか」や「意外にも」で言い換えると、分かりやすいかもしれません。
「あに」は「や」とセットで「どうして~するだろうか、いやしない」という意味になります。
「あに」がこのような意味になる理由には諸説あるようで、「何(なに)」が転じたのではないかといった説などがあるようです。
後ろの「はからん」は、古文での「図る」の否定形で、現代語では「図らない」になります。
ここでの「図る」は「予想する」というような意味で、これが「あに~や」とくっつくので、上で説明した意味で使うことができます。