「その話はいったん保留で」のように使われる「保留」は日常的によく使われる言葉ですが、似た言葉に「留保」があります。
両者に何か違いはあるのでしょうか。
「保留」は、まだ結論が出ていないので、答えたり、何かを決めたりすることを先延ばしにすることです。
一方の「留保」は、結論は出ているものの、意図的にそれを先延ばしにしたりすることです。
「保留」は仕方なく先延ばししますが、「留保」ではあえて様子を見るというところに、違いがあるようです。
また、「留保」は政治や法律で使われることが多いようです。
例えば、憲法で権利を「法律の範囲内で認める」(=法律で制限できる)と定めることを「法律の留保」と呼ぶ場合があります。
これは本来あるものを法律で制限するために、「留保」を使っているものと考えられます。
日常会話では「留保」よりも、「保留」を使うことが多いと思うので、違うものだと覚えておくと良いかもしれません。