「三寒四温」(さんかんしおん)は、三日間寒い日が続くと、次の四日間は暖かいという七日周期の気候をさしています。
中国や朝鮮半島では冬にこのような周期的な気候の変化が見られるそうで、この気候が由来のようです。
この経緯から、俳句などでは「冬」の季語とされており、時候の挨拶でも2月に使うのが望ましいとされています。
しかし、日本は大陸と気候が異なっているので、冬にはこのような周期的な気候変化がほぼ起きません。そのため、一般的には比較的周期性を持つ春先の気候を示す言葉として使われています。
このため正式には「冬」を表す言葉ですが、「春」を表す言葉にもなりつつあるという二面性を持った言葉と言えそうです。
ちなみに、俳句で使う場合は「三寒」または「四温」の二字で使われることが多いそうですよ。