「月並みな言葉ですが…」などと、平凡なことや、ありふれていてつまらないこと「月並み」と表現しますが、元は一体どういう意味なのでしょう?
「月並み」は、元々は「毎月」「月ごと」「毎月決まって行うこと」などを指す言葉で、そこから和歌や俳句などの毎月の例会を「月並みの会」と言うようになったそうです。
この「月並み」が平凡でつまらないことを意味するようなったのは、俳句革新派の正岡子規が旧態依然としたそれまでの俳句を「月並俳句」と批判したことによるとか。
幕末から明治にかけて、俳句の毎月の例会(月並)は俗受けをねらった模倣や言回しの工夫に終始し、何の感動も無い平凡な作品が多いとする正岡子規の指摘が現在の意味につながり、変わりばえのしない平凡なことを意味するようになったそうです。