「役所でたらい回しにされた」などと、ある一つの物事を、馴れ合いで他の者に送りまわすことを「たらい回し」と表現しますが、どうして「たらい」を「回す」と言うのでしょう?
「たらい回し」とは、本来、仰向けに寝転んで足でたらいを回す「曲芸の名前」でした。
曲芸師がたらいを回しながら次の曲芸師に受け渡していき、たらいでキャッチボールすることもあったとか。ここで、回すたらいは違っても、回す足は変わりません。
ここから、「回っているだけで中身が変わらない」、「馴れ合いで順番に回す」意味として「たらい回し」と表現するようになったそうです。
回されるたらいはあっちこっち行かされて、大変ですよね。