「この会社の施策は総花的だ」のように使われる「総花的」ですが、これは何と読むのでしょうか。また、どんな意味で使われているのでしょうか。
「総花的」は「そうかてき」と読みたくなりますが、「そうばなてき」と読みます。
ここでいう「花」は花柳界(芸者さんの世界)で、お客さんが芸者さんに渡すご祝儀のことだそうです。
花柳界では、お客さんが見栄を張る意味でそのお店の従業員全員にご祝儀(花)を出すことがあったそうで、ここからそのようなご祝儀を「総花」と呼ぶようになったようです。
現在では、それが転じて「関係するすべての人にプラスになるようにすること」「全員を立てること」という意味でも使われています。
一見すると良いことのようですが、語源が見栄のためということもあり、「人気取りのため」「ご機嫌をうかがうため」というネガティブな意味合いを含んだ、批判的な文脈で使われることが多いようです。