「早晩」って、早いの遅いの?

「早晩、きっと困る」などで使われる「早晩」ですが、この場合はいつ困るんでしょうか。早くに困るのか、遅くに困るのか。

「早晩」は「送迎」や「吉凶」などと同じで、反対の意味の言葉でできた熟語です。

このような熟語は一方の漢字からだけでは意味を推測できません。

そこで、同じ構造の熟語を見てみると、「送迎」は送り迎え全体、「吉凶」なら良いこと、悪いことの両方を意味しています。

したがって、反対言葉の熟語はその対象全体や両方を示すようです。

これを「早晩」に当てはめると、「早い」と遅いことを示す「晩」が合わさっているので、早いとき、遅いときの両方を表していると推測できます。

ここから、「早晩」は「遅かれ早かれ、いつかは」という意味になります。その物事は早さはともかくどこかで必ず起こるということです。

つまり「早晩、きっと困る」は、「いつ困るかはわからないけど、いつかきっと困る」ということを意味しているのです。