「これからどうなるのか、空恐ろしい」といったような文章で使われる「空(そら)恐ろしい」という表現ですが、これはどのように恐ろしいのでしょうか。
「空恐ろしい」は「なんとなく恐ろしい、不気味だ」という意味の言葉です。
言いようのない不安などを表す際に、使われます。
ここでの「空」は「スカイ」の空ではなく、「実際はそうではない、実態がない、なんとなく」といった意味を単語に加える「接頭語」と呼ばれるものだそうです。
ほかに「空耳」などの「空」も同じ接頭語です。また、「絵空事」でも接頭語の「空」が使われています。
以前は「空恐ろしい」の他にも、同じパターンで「空恥ずかしい」「空悲しい」なども使われていたようですが、日常会話で使うことは減っているそうです。
ただ、本などでは出てくることがあるので、「空恐ろしい」は「空」を使うパターンのひとつとして覚えておくと良いかもしれません。