「次の社長候補として、彼に白羽の矢が立った」のように使われる「白羽の矢が立つ」ですが、白い羽がどうなっているのでしょうか。
この言葉はもともと「人身御供(ひとみごくう)」と呼ばれる、神へのいけにえに関係する言葉だそうです。
昔の伝説で、神が自分へのいけにえとして決めた少女の家の屋根に白い羽の矢を立てるというものがあったそうです。ここから、いけにえや犠牲となる人として選ばれることを「白羽の矢が立った」と言うようになったようです。
それゆえ、現在でも「犠牲になる人として選ばれること」という意味があります。
しかし、今では単純に「多くの人の中から抜擢される」という意味でも使われていますので、「白羽の矢が立った」と言われたからといって必ずしも犠牲者になるわけではないと思います。
ちなみに「矢」から連想して「白羽の矢が当たった」という言い方もあるようですが、これは誤りなので気をつけましょう。