「世知辛い(せちがらい)」って何が辛いの?

「頑張ったのに評価されないなんて、社会は世知辛い」のように使われる「世知辛い」ですが、何が辛いのでしょうか。

「世知辛い」の「世知」は仏教用語で、世俗(せぞく)の知恵、つまり庶民の世界の知恵のことだそうで、この知恵は、社会で上手くやっていく世渡りの知恵を意味しているそうです。

もう一方の「辛い」というのは味が辛いというわけではなく、「世知」の強調をしているようです。

つまり、「世知辛い」はもともと「世渡りのスキルが非常に高い」という意味で、ここから「計算高い」、「ずるい」といった意味が生まれたようです。

さらに、そういう人たちに囲まれて生きるのは大変なので、「暮らしにくい」といった意味に派生したようです。今ではこちらの「暮らしにくい」「世渡りは難しい」といった意味でよく使われるようです。