「きっとそうだろう」や「もっともだ」ということを言いたいときに使う「さもありなん」ですが、いったい何が「あり」なのでしょうか。
この言葉は古語がまだ残っている言葉なので、分解すると「さも」+「あり」+「な」+「ん」になります。「な」・「ん」は古語でいう「な」・「む」で「きっと~だろう」や「確かに~だろう」という強い推量を示すようです。
「あり」は今と同じ「あり」なので、「なん」と合わせて「さも」+「あるだろう」となります。
そして、「さも」は「そのようなことも」や「いかにも」といった意味です。
ここから、「さもありなん」は「そのようなこと」や「いかにもあり得そうなこと」が「あると考えられる」ことを表しているそうです。