「メリハリをつける」の「メリハリ」って、どこから来た言葉?

「メリハリを利かせる」、「メリハリのある○○」というように使う「メリハリ」は、「張るところと緩めるところの区別をきちんとしている」というような意味ですが、それでは一体「メリハリ」って何のことでしょうか?

「メリハリ」は、邦楽用語である「メリカリ」が転じた言葉だそうです。

「メリカリ」とは、 微調整して音を低めることを「減り(めり)」高めることを「上り・甲(かり)」と呼んでいた邦楽用語で、現代では、主に尺八などの管楽器で使われています。

「減り(めり)」は「減り込む」など、一般的にも使われていた言葉ですが、「上り・甲(かり)」は邦楽以外で使われることがなかったため、一般的には代わりに「張り」を使って「減り張り(めりはり)」と言うようになり、「音声を緩るめることと張り上げること」を意味するようになったそうです。

その後、音の高低以外にも「メリハリの利いた話し方」「仕事にメリハリをつける」など、比喩的に用いられるようになりました。