「彼は借りてきた猫のようになっていた」のように使われる「借りてきた猫」という表現は、どのような意味を持っているのでしょうか。
「借りてきた猫」は、「普段活発な人が見知らぬ環境で大人しくなっていること」を意味する慣用句です。
実際、猫は自分の縄張り内だと自由気ままに生活しますが、初めての場所だと警戒して物陰に隠れてじっとしていることが多いそうです。
江戸時代、ある人がネズミ捕りを目的に猫を借りたものの、その猫にとっては初めての場所だったので何もせず、役に立たなかったというエピソードに由来する慣用句のようです。
「猫をかぶる」や「猫の手も借りたい」など、日本には猫にまつわることわざや慣用句がたくさんあり、犬よりもずっと多いそうです。
昔から、猫は私たちにとって身近な動物だったのですね。