「かりそめの恋」などで使われる「かりそめ」という言葉ですが、どういう意味なのでしょうか。
「かりそめ」を漢字で書くと「仮初め」になりますが、これは当て字だそうで、もとは「仮染め」、または「仮様」(かりさま)だったと考えられているようです。
「仮染め」は文字通りの試し染めという意味で、「仮様」は仮の様子といった意味だったようです。
これらの語源から変化してきたため、「かりそめ」は「一時的な」や「さして重要でないこと、ふとしたこと」「軽々しい」といった意味を持っています。
いずれにしろ、メインでなかったり、よく考えたしっかりしたものではないという意味を持つ言葉です。
「一瞬の恋」よりも「かりそめの恋」の方がはかなさが出る気がしないでしょうか。言葉づかい一つでニュアンスが出るので、日本語は面白いですね。