「狩り」と聞くと、「動物を食糧にするために捕まえること」を思い浮かべますが、日本語ではそうでない場合でも「狩り」という言葉を使っています。
なぜでしょうか。
「狩り」という言葉自体は、動物を捕まえることがもともとの意味のようです。
そこから「動物(けもの)に限らず、食べ物や使うものを採ってくること」を「狩り」と表現するようになったと考えられます。
しかし、もみじは見るだけで採るわけではありません。
ちょっと不自然に思えます。
いつからこんな言い方をしているのかというと、歴史は古く、少なくとも平安時代にはこの表現があったようです(新古今和歌集にお花見を「桜狩り」と表現した和歌があります)。
当時は花や枝を手にとって見たり、持ち帰ったりすることがあったそうなので、それを「狩り」に見立てて、この表現が生まれたのではないかといわれているようです。