「これで部長の顔が立った」のように使われる「顔が立つ」という表現がありますが、なぜ顔が立つのでしょうか。
「顔が立つ」は、面目が保たれる、名誉や世間からの評価が維持されるという意味です。
「顔」も「立つ」も、本来の意味を超えて、様々な意味を持つようになっている言葉のようです。
「顔」は、当然Face(フェイス)の顔がもともとの意味ですが、顔はその人の個性を表し、外に向けて自分を示す機能を持っている部位でもあるので、「代表」や「名誉」という意味合いでも使われるようなったと考えられています。
「立つ」も、もともとはまっすぐ縦になっているという意味ですが、そこから何らかの状態が維持されているという意味に広がったようです。
このため、「顔が立つ」で「名誉が維持される」という意味になります。
もとの意味から大きく広がる言葉は、連想ゲームのようで面白いですね。