「昨夜はヘベレケに酔っ払った」などと、意識や記憶を失うほどお酒に酔っ払った様子を「ヘベレケ」と表現しますが、この「ヘベレケ」って一体何のことでしょう?
実は「ヘベレケ」は、ギリシャ神話に由来しているのです。
「へべ」はゼウスとヘーラーの間に生まれた女神の名前で、神々が宴を催す際にお酌をする役目を担っていました。そこから、「ヘベのお酌」という意味の「ヘベ・エリュエケ(Hebeerryk)」というギリシャ語の表現が生まれ、これが短縮されたのが「ヘベレケ」だとする説が有力だそうです。
ギリシャの神々は、美しい女神から勧められるままにお酒を何杯も飲み干し、したたか酔いしれた様子から「へべのお酌」が「ヘベレケ」に転じたようです。 美しい人から勧められたら、ついつい飲んじゃいますよね。