不注意でミスをしてしまったときに「うっかりした」と言いますが、この「うっかり」の語源は何でしょうか。
「うっかり」は、ぼんやりとしていて注意が行き届いていないことを指しますが、「浮く」が語源になっている可能性が高いようです。
これは「うっかり」がもともと「心ここにあらず」といった意味だったため、心が「浮いている」様を表していたと考えると、きれいにつながるからです。
ではなぜ、「浮く」が「うっかり」になったのでしょうか。
これには、「きらきら」や「ふらふら」といったグループとの関連が疑われています。このグループには、前半部分に「り」を付けて状態を示すものがあるためです。例でいえば、「きらり」や「ふらり」です。
これと同じことが「浮く」でも起こったのではないかと考えられています。つまり、「浮く」→「うかうか」→「うかり」→「うっかり」です。
「うっかり」は出来るだけ減らしたいものですね。