四字熟語で「一騎当千」というものがありますが、どういう意味なのでしょうか。
「一騎当千」は人並外れた能力を持つ人のことをたたえるときに使う言葉です。一人で千人を相手にできるような飛びぬけた力を持つという意味だそうです。
なお、一騎とは馬にのった一人の武士を指します。
四字熟語なので中国由来の言葉に思えますが、初出は日本の古典文学作品である「太平記」ではないかと考えられているようです。
ただ、元になったと思われる言葉は中国の書物にあるそうです。具体的には前漢(紀元前3世紀~)の時代に書かれた「戦国策」中の「韓策」という書物に「一人当百」というものが出てきており、唐(7世紀~)の時代の「北史」という歴史書の55巻(列伝第四十三)には「一人当千」という語が出てきます。意味としては「一騎当千」と同じであったようです。
強い武士は馬に乗って戦うということで、より武士っぽい「一騎」にしたのかもしれませんね。