蕩ける
「固まっていたものが柔らかくなる、液状になる」または「緊張が緩和する」というような意味を持っています。
高いお肉を食べた芸能人がテレビで「口の中で蕩けました」なんて言っていることがあるので、聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。
とろける
「蕩」の成り立ちははっきりしませんが、物事が変化していく、揺れ動くというような意味を持っているようです。
辞書によっては音読みの「とう」しか載っていないことがあります。ただ、「蕩」は「表外読み」と呼ばれる、慣習的な読み方でよく使われます。
例えば、漢字検定では「蕩ける」のほかに、「蕩く」(うごく)・「蕩びやか」(のびやか)・「蕩う」(はらう・あらう)・「蕩す」(みだす)などたくさんの読み方が出題されるそうです。
辞書によって採用している読み方が異なっていたりするので、読み比べてみるのも面白いかもしれません。