疎か

疎か

「いい加減だ、粗末だ、まばらだ」といった意味の言葉です。漢字だけだと読みが二つあるという少しやっかいな言葉でもあります。


おろか/おろそか

「おろか」の場合は主に「いい加減だ」という意味と、「Aは疎(おろ)かB」という言い回しで「AはもちろんBも」の意味(否定の意味)で使います。例えば、「彼は掛け算は疎(おろ)か足し算も出来るか怪しい」というようなかたちです。

「おろか」も「おろそか」も「おろ」(疎/ぼんやり・少しという意味)が同じなので同根だと考えられますが、なぜ二種類の接尾語(後ろの「か」・「そか」)で分けて表すようになったのかはよく分かっていないようです。

漢字の「疎」は「過疎」(人口が極端に少ないこと)で使われるように、まばらといった意味があるのでこの読みがあてられたのだと思われます。

漢字だけだとどちらで読むかはっきりしないので、書くときはひらがなで書いたほうが親切かもしれません。