彷彿

彷彿

「あるもので別のものがありありと想像されること」「ぼんやりすること」といった意味を持っています。日常的には前者の意味で使うことが多いようです。

例えば、山を見て「あの山は富士山を彷彿とさせるかたちだ」といった具合に使います。


ほうふつ

なお、この言葉は後ろに「と」が入る、入らないの2パターンあるのですが、もともと「と」が入る言葉だったので、今でも比較的「と」が入るパターンを使うようです。ただ、厳密には使い分けがあります。

  1. 「彷彿として」では必ず「と」が入る。
  2. 「~を彷彿する」という場合の「彷彿する」には「と」が入らない。
  3. 「~が彷彿する」という場合の「彷彿する」ではどちらでもよい。
  4. 使役(させる)の場合はどちらでもよい。

文法的には違いがあるようですが、使う分には困らないので、ひとまずはこの4つだけおさえておけばよいのではないでしょうか。