「役不足」と「力不足」、どう使い分けたらいいの?

役不足ではございますが、私が司会をつとめさせていただきます」 この文章、へりくだって謙虚に聞こえるかもしれませんが、本当は正反対の意味なのです!(ビジネスシーンでも非常に多い勘違いです)

役不足」とは、「俳優などが自分に割り当てられた役に対して不満を抱くこと、その人の力量に比べて役目が軽すぎること」を指し、一般には「与えられたポストや仕事が、その人の能力・力量に対して軽すぎる」という意味で使われます。

謙虚どころではなく、任務が自分にとって不当に軽いものであると不満を表していることになるので要注意です。へりくだるなら「私は役者として不十分」という意味なので、本来は「力不足」というのがが適当ですね。