「運営」と「運用」の違いって何?

「運営」と「運用」は一見すると似ていますが、この2つの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。

「運営」と「運用」は、手段に違いがあるようです。

この2つに共通する言葉は「運」ですが、ここでは「めぐらす、動かす」といった意味を持っています。

したがって、どんな手段で物事を動かすかがこの2つの言葉の違いになってくるようです。

 

「運営」は「営」が使われていますが、この「営」は元々建物そのものや建物をつくることを意味していました。

そこから「営む」などで使われるように、計画をする、仕事をするといった意味でも使われるようになりました。

この「営」を使うことで、「運営」は「組織を機能させること」という意味になるようです。

なお、「営」は「営業」や「営利」という言葉で使われるのでビジネスに関連するときにしか使えないのではないかと思う方もいるかもしれませんが、ここでの「営」はそのような意味ではないので、ビジネスとは関係なく使うことができます。

一方の「運用」では「用」が使われています。

こちらは「用いる」で使われるように、「使う」という意味があります。

この「用」と「運」の組み合わせにより、「人やモノが持っている機能を効果的に使うこと」という意味になります。

例えば「資産運用」なら、自分の持っている資産(お金や不動産など)を効果的に使うことで、より多くの利益を得ることを目指すという意味になります。

このように、「運営」では「組織を機能させること」、「運用」では「人やモノを効果的に使うこと」が物事を進めていく手段として表現されており、ここに2つの言葉の違いがあるようです。