「熱射病」と「日射病」ってどう違うの?

子どものころ、夏場に帽子をかぶらず外出すると「日射病になるよ」なんて言われた経験がある人は多いのではないでしょうか。一方で、よく似た名前の「熱射病」という言葉もあります。

この二つは両方とも「熱中症」のことですが、着目点が違うそうです。

「熱射病」は「熱中症」のうち最も重い“症状”で、意識障害などが起こる危険なレベルを指します。ただし、現在の重症度分類では「熱射病」ではなく「三度熱中症」(三はローマ数字)と呼ぶようです。

一方の「日射病」は、症状というより“原因”に着目した呼び方だそうです。つまり、直射日光にあたることで起こる熱中症のことを「日射病」と呼ぶということです。

日常生活では軽い熱中症のつもりで使うことが多いようですが、学術的には直射日光によっておこる熱射病という意味もあるそうなので、話を聞くときや文章を読むときにはどちらの意味か注意しておくと良いと思います。