「目配り」と「目配せ」、似ている言葉ですが、何が違うのでしょうか?
まず「目配り」は、「いろいろなところに注意をして配慮をすること」というときに使います。目は「視線」のことです。視線を色々なところに向けるので、視線を配る→目を配る→目配りというわけです。
次に「目配せ」ですが、こちらは「視線を(合図として)相手に送る」という意味になります。もともとは「目食わす」という言葉だったのが字や読みが転じて今にいたるようです。
「食わす」は「一杯食わせる」に見られるように意思を伝えたり、相手に何かをする意味があるので、視線で食わす→目で食わす→目配せとなりました。
ちなみに「食わす」が元であることから、NHKなどでは「目配せ」とは書かず「目くばせ」と表記するそうですよ。