「越える」と「超える」の違いって何?

「国境をこえる」などのとき「越える」、「超える」という2つの書き方がありますが、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。

「越える」「超える」の違いはあいまいな部分もあるようですが、大きくは以下のような使い分けをするそうです。

・「越える」は何かを「通り過ぎる」「年月が経過する」ときに使う。
・「超える」は何かを「上回る」、「超越する」ときに使う。

したがって、「私は国境をこえて隣国に入った」の場合は、国境を「通り過ぎる」ので「越える」を使い、「国境をこえた友情」の場合は、友情が国境を「超越している」ので「超える」を使います。

ただ、「100歳をこえる」などのように「通り過ぎる」「上回る」のどちらでも不自然ではないケースもあります。

この場合は、文脈で使い分ける必要があるようです。

なお、「乗り越える」のようにほかの動詞と組み合わせて使う場合は「越える」が使われるようです。