「十回」には「じゅっかい」と「じっかい」の二通りの読み方がありますが、どちらが正しいのでしょうか。
「十回」は「じっかい」が伝統的な読みのようです。
昔、「十」は「じふ」(または「じう」)と読まれましたが、「~ふ」という言葉は小さい「つ」をつけるときに「ふ」(または「う」)を落としていたので、「じふっかい」ではなく「じっかい」と発音していたそうです。
一方、現代では「十」は「じふ」ではなく、「じゅう」と読むのが一般的になりました。
このため、「じゅう」の場合で先ほどのルールに当てはめた「じゅっかい」という発音が広まったようです。
なお、最近では「じゅっかい」という読みが広がっており、教育現場でも「じゅっかい」が許容されつつあります。ですので、伝統的という意味で堅い場面では「じっかい」、普段は「じゅっかい」など使い分けるのが良いかもしれません。