「たすき掛け人事」って、何のこと?

「あの会社はたすき掛け人事だから、次の社長はあの人だろう」などのように使われる「たすき掛け人事」ですが、これはどのような意味なのでしょうか。

「たすき掛け人事」は、合併などをした会社で元の所属先ごとに交互に社長などの幹部人事を決めることを指します。

これは、和服で「たすき」を肩から左右交互で斜めにかけることに由来するようです。

例えば、A社とB社が合併してC社になった場合、最初の社長はA社出身者、会長はB社出身者にして、次は社長をB社出身者、会長をA社出身者とするようなケースです。

こうすることで、元の所属先を原因とする組織内の対立を防ぐことができるため、対等合併した会社でよく見られるようです。

一方で、人選が元の所属先に限定されてしまい柔軟性を失う、元の所属先が違う社員同士の融和が進まない、といったデメリットもあるようです。