手紙やメールの最後に「お体をご自愛くださいませ」という表現を使うことがありますが、これは正しい表現でしょうか?
「自愛」にはいくつか意味がありますが、手紙やメールで使う場合は「自分を大切にすること、体・健康に気を付けること」という意味です。
もともと「自愛」という言葉の中に「体に気を付ける」という意味があるので、その前に「お体」をつけると意味が二重になってしまいます。
したがって、「ご自愛ください」を使う場合に「お体を」という言葉をつける必要はないようです。
「お体をご自愛くださいませ」は、適当ではない表現ですね。
なお、「風邪が流行っておりますので、ご自愛くださいませ」や「時節柄、ご自愛くださいませ」などのような使い方は問題ないようです。
また、この表現は相手が健康な場合に使うもので、相手が体調を崩しているときには使わないように注意する必要がありそうです。