「がってん」って、もともと一体何のこと?

「がってん承知だ!」などの言い方で使い、「承知、理解、納得する」という意味がある「がってん」ですが、元々何のことなのでしょうか。

がってんは合点と書きます。

昔和歌が並んだ書物では優れた和歌に印「〽」(庵点(いおりてん))をつけていました。

このとき、どれが優れたものか評価する人を点者と呼んだので、点者が納得したものに印が付くことを「点を合ふ(てんをあう)」と言い、これを漢文風に「合点」と書くようになったようです。

さらに合うという言葉には「重なる、一致する」という意味があることから、広く「納得、了解」という意味でも同じ印を使うようになり、現在の意味になったと考えられます。

ちなみに記号としての合点はその後、優れたものに限らず和歌などのはじめに付けるものに変化し、今のかぎかっこ(「)のもとになったという説もあります。

がってんしていただけましたでしょうか?