「お払い箱」ってどんな箱?

「彼は組織でお払い箱になった」などと、 不用になったものを捨てることや解雇することを「お払い箱」と言いますが、 果たしてなぜそう表現するのでしょう?

お払い箱は、本来「お祓い箱」と書き、 毎年歳末に伊勢神宮で信者に配られるお祓いの札を入れておく箱を意味していました。この「お祓い箱」には、お札や薬などが入っていて、「御祓いを受けたとてもありがたい箱」ということで誰もが大切にしていたそうです。

ところが、毎年新しい札の入った新しい箱が配られるので、古いお祓い箱は不要なものなどを入れる箱として使われました。

ここから、不要になった物を捨てることを「お祓い箱」と言うようになり、のちに当て字で「お払い箱」と表記され、解雇などの意味を含むようになったそうです。