「適時」と「適宜」って、それぞれどう使えばいいの?

「適時(てきじ)」と「適宜(てきぎ)」は、それぞれどのように使ったらよいでしょうか。

大雑把な理解として、「適宜」のほうが広く使えて、「適時」はそれよりも狭いことと考えるとよさそうです。

「適宜」の「宜」は「宜しい」(よろしい)で使うように、「よい」という意味を持っているようです。そのため、「適宜」なら「ちょうどよい」という意味になります。何のことであれ「ちょうどよい」ということです。

一方「適時」は「時」を使っていますから、「適した時に」になります。先ほどの言い方でいえば「ちょうどよい『とき』に」(時間限定)となるのです。

したがって、例えば料理のレシピで塩を「適時に入れてください」ならタイミングのことしか言っていませんが、「適宜入れてください」なら量とタイミングの両方を指すことができるというわけです。